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元不登校が精神科で病院実習してみた!

先日、精神科の病院実習に行ってきました。

精神科を受診した事がない人々にとって精神科というのはどのようなものなのか、情報が少な過ぎて知ることができないというのが現実かと思います。そこで、この記事を読んでいただいている読者に少しでも精神科の実態を伝えられたら良いなと思っています。

※今回の記事は医大生という目線ではなく、不登校の経験などをした自分目線で物事を書きます。医療知識が増えた時に、また改めて医大生という目線で書かせていただきます。

目次

  • 病院の紹介
  • 病院実習に行こうと思った理由
  • 精神科って?
  • 今回の実習で得られたものは?
  • いくつかの疑問を解決してみた
  • 感想

以上の構成でこの記事は構成してあります。

病院の紹介

今回実習をさせていただいた病院は「みさと協立病院」です。

ここは、障害者病棟、リハビリ病棟を合わせて約100床のアットホームな規模の病院で 、患者さんにとって優しい医療を提供しているなと感じました。

みさと協立病院(http://www.tokyo-kinikai.com/misato/01byouin/01rinen.html )は、JR三郷駅から徒歩30分くらいのところ、江戸川近くにあります。

[実習させていただいた診療科]

精神科(リハビリ施設)

[実習のスケジュール]

実習が1日だけだったこともあり、診察に連れていってもらうというよりはデイケアと呼ばれる精神科のリハビリ施設の患者さんとかかわるという内容でした。午前中は患者さん達とサッカー、午後は定例ミーティングと呼ばれるものに参加しました。

今回の実習の目的は4つでした。

  • 医師が普段どのようなことをしているのか
  • 実際の精神科って??
  • 精神病って誰が治しているのか
  • その他のいくつかの質問に答えてもらいたい

病院実習に行こうと思った理由

中学2年生の頃、祖父が亡くなりました。このことがきっかけで医者にはなりたいと決めた僕ですが、高校2年生までは勉強のべの字も見れないほど勉強はしていませんでした。

不登校で学校に行かない期間がかなりあったので勉強はできないと言った方が適切です。勉強を始めたのが高校2年生、そこからは自分で言うのもあれですが必死に勉強しました。

そして今は念願の医大生になりました。ですが、僕の周りに医師はいません。実際の医師ってどんなことしてるんだろう?という疑問がありました。この疑問を解決するために、冬休みの帰国している期間に実習したいと思い、受け入れをしている病院を探しました。

今回選んだのは「精神科」。先ほども書いたように、周りの方々とは少し変わった経歴の僕なので、精神科の患者さんと昔の自分を照らし合わせてみたいという気持ちや、今までに挫折したことがない人よりは自分の方が患者さんに近づいて話せるのではないかなと思い精神科を選びました。

精神科って?

普段の生活で「精神科」という単語を聞いたら、恐怖や不安、病棟は暗くて冷たいなどといったものを思いうかべるでしょう。現に何人かの友達からは怖いという声が多かったです。また、不登校時代の僕は、学校へ行かないなら精神科に連れて行くぞと親に言われていましたね。(いま思うとすごい偏見ですよね。)

小さい頃から医師にはなりたかったので、医療に関する色々な漫画や、テレビドラマなど見る機会は多かったのですが、そこで精神科は極端にいうと牢獄のようなイメージがあり”入ったら出られない”といったイメージでした。ですが、このような病院は古いタイプの病院らしく、今はこのような昔から変わらない病院だけではないのです。

最近の病院は精神病を地域に協力してもらいながら一緒に治していこう、できるだけ外の世界に関わろうという方針です。世間でも言われている「地域医療」ですね。地域と医療人がチームとなり、病と闘う。これこそがチーム医療の本質なのかなと感じさせられました。

今回実習した「みさと協立病院」ではすでに病棟をやめ、外来や訪問診療などで患者さんを治療し、全ての患者さんを全力で回復させようとしていました。ここから、社会復帰をさせたいのが伝わります。

患者さんと接して、感じたことが3点ほどありました。

  • 思っていた以上に普通
  • お互いがお互いを信頼している
  • 患者さん同士で病気を治している

最初に、皆思っていた以上に普通ということについて。

今回実習させていただいたのが、精神病を患った患者さんのリハビリ施設。精神科のリハビリって何だ?という疑問があったのですが、見てみると不登校の子が行く施設のような感じでした。実際に見るまで、精神科に対して怖さや不安などが色々ありました。しかし、ここに来て患者さんを見てからは全くといって良いほど怖さや不安などはなくなりました。むしろ、この人達は本当に病気なのか??という疑問さえ抱いたほどです。また、接していてこの人達には悩みがあるんだなと感じました。僕は不登校を経験していたので患者さん達に対して親近感を持ち、どこか懐かしい気がしたせいもあるかもしれません。

つぎに、患者さん同士、お互いがお互いを信頼しているということについて。患者さんの中にも一つのチームがあるのかなという感じがしました。皆が心を開いていて、このチームにはいまの僕や世間が理想としている社会ができているのではないかなと思えました。なぜなら皆が言いたいことを言い、変なことは変といったり、誰かが批判をしても必ず他の方がその方を守ってくれる。これはお互いがお互いを信頼していないとできることではありません。本当に患者さん同士が信頼しあっているなと感じました。

最後に、患者さん同士で回復しているということについて。

精神病を治しているのは、医師でも看護師さんでもなく、患者さん同士なのかなと。医師や看護師さん方は彼らに安全な場所を提供し、悩みや、不安なども聞き、生活しやすくすることに注力しており、病気を治すというよりはこれ以上悪化させないことを重視しているイメージでした。患者同士がかかわり合う中で色々な刺激を与えたり与えられたり、お互い回復に励んでいると感じました。

患者さん同士、心を開きあっていたので、自然と僕も心を開き過去のことなどを話したら、すぐに話しかけてもらえました。このことから、思っていた以上に将来は精神科医ってありかもしれないと感じました。

今回の実習で得られたもの

今回は、医師というよりは、患者さんにより身近な看護師さんや、療法士の方、福祉士さんの方々と共に1日を行動しました。どの立場の人も皆、患者さん想いで昼休みも休憩時間も常に患者さんのことについて話していました。会社員もそうなのかもしれませんが、学生の僕からしたら昼休みは休み、嫌いな教科の勉強から離れたいという気持ちが先行してしまうので、皆がなるべくしてなった適切な職業なのかなと感じました。

また、精神病を患っているといっても皆、普段の生活の中にいるような方々ばかりでした。病気を持っているといっても、診断が出ていなければ、ただ少しだけクセが強い人なだけであり、これはこれで個性なんじゃないかなとも感じられました。

いくつか疑問を解決してみた

実習に参加する前にあった質問や、実習の経験から疑問を解決してみました

Q1.患者さんのQOL(生活の質)は高い?

A.リハビリの患者さんに限っては低くはない。なぜなら、外で運動もでき、皆自宅から通院しているからです。

Qのねらい:精神科を漫画などでみると、閉鎖病棟に閉じ込めておく。またはベッドなどに括り付けて怪我をしないように保護をするといったことが行われている。このような生活では自由がない、そこからこの生活のQ(質)は高くないのではないと思ったから

Q2.病院の構造は?

A.病棟はいたって普通でしたが、強いていうのであれば高さが低いといったところです。4階建ての建物なのですが、外から見るかぎりでは2階か3階だての建物みえました。

Qのねらい:全てがコンクリートで覆われていると思っていたからです。

感想

今回の実習を通して、精神病というだけで先入観によっていろいろな差別があるなと感じました。すぐには無理ですが、この残り6年間でこの先入観による差別を少しでも減らせることに貢献ができればいいなと考えています。

また、病院実習に行き看護師さんの方に”先生”と言われ、自分が医師に少しずつ近づいているなと感じられました。また、職員の皆様には話しやすい、患者さんがあんなに実習生を囲むのはあまり見れないなどと言われ、自分のやっていることは間違っていないと実感しました。これからも、自信を持ち続けて精進していきたいなと思っています。

お世話になったみさと協立病院の職員の皆様・患者さんの皆様、この場をお借りしてお礼を申し上げます。ありがとうございました。

※お借りした本は夏までに熟読して、次回の夏の実習までにアウトプットできるように努力いたします。

twitter:@tomiyamau5

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北京の大学に在学している医療系大学生が日々効率を追求して生きているのでその内容や、思ったことなどを色々発信していきます。